皆さんこんにちは、MIDSクリニック院長の田村です。
3月になり、春の陽気が少しずつ増してきましたね。梅の花が咲き、桜のつぼみも膨らみ始め、心が華やぐ季節となりました。
皆さまは、この春をどのようにお過ごしでしょうか。冬の間、外出を控えていた方も、これから少しずつ体を動かし、春の風を感じてみるのも良いですね。
はじめに
近年、医療技術の進歩や健康寿命の延伸に伴い、ご高齢の患者様が鼠径ヘルニアの手術を受けられるケースが増えてきています。
鼠径ヘルニアは放置すると悪化し、嵌頓(かんとん)と呼ばれる状態に陥るリスクがあるため、適切なタイミングでの手術が推奨されます。
しかし、多くのご高齢の患者様やご家族の方からは、「高齢だから手術は難しいのではないか?」「麻酔に耐えられるか心配」「術後の回復が遅くなるのでは?」といった不安の声をよく耳にします。
年齢を重ねると、持病をお持ちの方や体力の低下が気になる方も多く、手術を決断する際には慎重にならざるを得ません。
そのような不安を解消するためにも、当院では高齢の患者様に適した手術方法の選択や、術前・術後の丁寧なケアを大切にしています。
当院ではご高齢の方にも鼠径ヘルニアの日帰り手術を推奨しています。
この記事ではご高齢の方にこそお勧めしたい鼠径ヘルニアの日帰り手術を詳しく解説します。
高齢者の鼠径ヘルニア:基礎知識
鼠径ヘルニアは年齢を問わず発症する可能性がある疾患です。特にご高齢の方では、筋力の低下により発症リスクが高まります。
鼠径部(足の付け根)の膨らみが主な症状として現れます。立った時に膨らみが目立ち、横になると引っ込むのが特徴です。
また、違和感や圧迫感、動作時の痛みを感じることもあります。
そして最も大事なことですが、鼠径ヘルニアは手術でしか治りません。
治療したい場合は手術を避けて通れないことは一つの課題と言えます。
なぜ治療が推奨されるのか
鼠径ヘルニアは放置することで起こりうる深刻な合併症があります。
特にご高齢の場合、緊急手術となると負担が大きくなります。
計画的な手術であれば、体調の良いタイミングで実施でき、十分な術前検査も可能です。
さらに、合併症のリスクを低減でき、回復までの計画も立てやすくなります。
高齢者でも安心な最新手術法
当院では、ご高齢の方に配慮した腹腔鏡手術を実施しています。
わずか5ミリほどの小さな創で行う手術は、体への負担を最小限に抑えられます。
腹腔鏡手術のメリット
現代の手術技術は、ご高齢の方への配慮が充実しています。
手術時間は片側約1時間で済み、出血もごくわずかです。
創が小さいため、術後の痛みも軽減されます。
また、両側の鼠径ヘルニアも同じ創で治療することが可能です。
手術後の注意点
手術後の生活で特に気をつけていただきたい点は以下の通りです。
・手術後激しい運動は2週間程度はなるべく控える
・仕事でお体を使う方については2日後から可能
・アルコールは術後3日目以降で可能
・術後3日目まではシャワー浴で以後入浴も可能
日帰り手術のメリット
当院では日帰り手術を標準としています。
高齢者にとって、普段の生活環境を維持できることは大きな利点となります。
環境の変化による混乱やストレスを防げ、ご自宅での快適な療養が可能です。
高齢者特有の配慮事項
当院では、高齢者特有の健康状態に配慮した治療計画を立てています。
持病がある場合も、適切な対応で安全な手術が可能です。
術前の詳細な検査と、経験豊富な医療スタッフによる万全のケアで、安心して手術に臨んでいただけます。
まとめ
高齢者の鼠径ヘルニア手術は、現代の医療技術の進歩により、安全に実施できるようになっています。
健康寿命を延ばすためにも、症状でお悩みの方は、まずは相談されることをお勧めします。
日帰り手術はご高齢の方にこそ示せるメリットがあります。
当院では、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
専門医による詳しい説明を聞きたい方は、お気軽にご相談ください。
平日は21時まで診療し、土日祝日も診療しております。
電話やLINEで24時間相談を受け付けております。
あなたの健やかな毎日のために、私たちができることを一緒に考えていきましょう。
鼠径ヘルニアについてさらに詳しく知りたい方へ
当院では、鼠径ヘルニアに関する詳しい解説を YouTubeチャンネル にて公開しております!
鼠径ヘルニアの症状や原因、治療法の詳細、当院の手術の流れなどを分かりやすく解説しています。
是非ご視聴いただき、鼠径ヘルニアについての理解を深めていただければ幸いです。
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