そけいヘルニアを放っておくと・・・

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そけいヘルニアを放置することの危険性

そけいヘルニアを放置することの危険性

鼠径ヘルニアになってもすぐに危険な状態になるわけではありません。筋肉の隙間から臓器が出たり入ったりしている状態で、特別痛み等がなければ生活するうえでも困らないことも多いと思います。しかし、脱出した臓器が戻らなくなった状態(嵌頓)になると、話は別です。この嵌頓の状態になると鼠径部に激痛が走り、飛び出した臓器が腸であった場合は腸閉塞の状態となります。また腸であっても他の臓器であっても嵌頓の状態が続くと血液が送られなくなり、壊死の状態に陥ってしまいます。嵌頓した鼠径ヘルニアは緊急手術が必要になります。

嵌頓した鼠径ヘルニアの手術

嵌頓した鼠径ヘルニアの手術

鼠径ヘルニアが嵌頓した状態になると緊急手術が必要です。できる限り早く嵌頓を解除して内臓の壊死を回避しなければなりません。嵌頓した臓器が腸管であり、腸閉塞の状態であれば腹腔鏡手術を行うためのスペースがないため開腹手術にせざるを得ません。また腸管の壊死を回避できなければ、腸管を切除・吻合しなければならないこともあります。滅多にないことと思いますが、腸管切除を行い、吻合が危険と判断された場合には人工肛門造設術が必要になる可能性もあります。また当然ですが入院が必要になり、入院期間も長くなる可能性があります。

嵌頓しないために出来ること

痛みなどの症状のない鼠径ヘルニアは、ご都合の良いタイミングでの手術が可能です。嵌頓した鼠径ヘルニアはその場で対処が必要になり、緊急手術が必要な事もあります。嵌頓しないためにできることとして飛び出さないように抑えるということが思いつきます。実際鼠径ヘルニアを押さえ込むための器具を購入することができます。しかしこちらの器具をもってしても24時間ずっと装着しているというのは現実的では無いと思います。器具を外してしまえば嵌頓のリスクは同様です。
ですので私達の考える嵌頓しないために出来ることとは、診断がついたら早めに手術を受けることであると考えます。鼠径ヘルニアは腹壁にできた隙間が原因であり、治療は手術しかありません。少しでも気になることがあったら早めに専門家に相談し、正確な診断をつけることも嵌頓しないために出来ることと言えるでしょう。ほとんど症状がないときこそ、はっきりさせるためにまずは受診を検討されてもよいかもしれません。

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