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鼠径ヘルニアの日帰り手術 ~麻酔の工夫~

2024.11.27

皆さんこんにちは、大阪うめだ鼠径ヘルニアMIDSクリニックです。

 

本日は鼠径ヘルニア日帰り手術における麻酔について解説します。

患者さんが手術に臨む際の不安を軽減するためにも非常に重要です。

手術の際にどのような種類の麻酔が使用されるのか、麻酔の安全性やメリット、手術後の痛みを最小限に抑える工夫についても触れながら、具体的に説明していきます。日帰り手術という特徴から、患者さんの負担をできるだけ軽減するために採用されている麻酔の方法やその特徴についてもお話ししていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

鼠径ヘルニアってどんな病気?

股関節の左右の足の付け根の部分が膨らむことが典型的な症状である鼠径ヘルニアは脱腸とも呼ばれます。立ったり、お腹に力を入れたりすると鼠径部に膨らみが出て、横になると消失します。

放置すると徐々に大きくなるだけでなく、「嵌頓」という状態になる事があります。この状態になってしまうと、腸閉塞と腸管虚血を起こし、腸が壊死してしまって腹膜炎に至り、時には命に危険がおよぶこともあります。

自然に治ることがなく、治療するには手術が必要です。

鼠径ヘルニアの手術は日帰りで出来る

従来の鼠経ヘルニアの手術は3泊4日の入院が必要でした。現在でも殆どの病院は入院手術しか行っていませんが、実は鼠径ヘルニアの手術は入院が不要なんです。その理由は腹腔鏡手術により低侵襲治療の普及と、麻酔技術の向上によります。現在、欧米では鼠径ヘルニア手術の多くが日帰りで行われています。

 

鼠径ヘルニア日帰り手術における麻酔

鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術を行うには、全身麻酔が必要になります。腹腔鏡手術とは、腹腔にカメラを入れて観察し、人間の手の代わりに細い鉗子を用いて行う手術です。このためには二酸化炭素を用いて腹腔を大きく膨らませる必要があり、お腹の筋肉に力が入ったままだとできないため、全身麻酔が必須になります。日帰り手術における全身麻酔ですが、使用する薬剤の種類は通常の全身麻酔と変わりません。違いは使用する麻酔薬の量です。

日帰り手術では、腹腔鏡手術により創が小さく痛みが少ないです。また筋膜ブロック麻酔や点滴の鎮痛薬も併用するため、投与する麻薬性鎮痛薬の量を最低限に抑えています。これにより、術後の痛みが低減されるだけでなく、術後の吐き気も少なくなります。

鼠径ヘルニアかな?と思う方はぜひ当院にご相談ください

当院は鼠径ヘルニアの日帰り手術を専門とするクリニックです。鼠径部(足の付け根)のしこりは様々な病気が考えられ、当院では鼠径ヘルニア以外の疾患についても責任をもって鑑別診断や治療を行います。

 

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